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憲法に巻き込まれてます

あのですねぇ
論旨が混乱しているように思えます。
ここは「九条」特にその中でも2項の問題を考えるのではないのですか。
憲法を改正する事と、九条を改訂することは一致しません。
ターゲットを九条から他の条文に拡大する事は危険です。
憲法の条文はその基本法としての性質から、すべて独立して考査されるべきものです。

あたしは、先にも述べましたとおり、九条二項の改訂には反対です。しかしながら、


「改正賛成の理由として、半数以上の人が「今の憲法では対応できない新たな問題が生じているから」と答えている。」

これはまた別の問題です。

あたしは、選挙権は18歳からであるべきだと思いますし、被選挙権は20歳で十分だと思っています。
現在の若者の無気力を憲法が何とかしようとすれば、彼らの存在をまず国家が一人前だとみなすべきだと思うからです。

二十五条一項の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 」
この最低限度ってのもとっぱずすべきだとおもいます。
日本はこの60年でそれだけ豊かになったのです。
健康で文化的な生活は贅沢な暮らしではないといえます、そのくらいの権利があってもいいでしょう。

だいたい、ネットの発達で脅かされる個人情報の問題も憲法が言及するには瑣末です。現行憲法の十二条(権利の乱用の禁止)、十三条(公共の福祉)で十分カバーされています。その証拠に「個人情報保護法」は別に違憲立法だといわれることはありません。

環境問題も二十五条の生存権で保障され、すでに公害産業との対立は十二条によって企業の権利は制限されるという判例が確立しています。ということは個人においても権利の乱用の解釈で十分環境問題を判断する事ができるということです。(環境保護法は十二条があって成立しています)

ニートの問題は言うまでもありません二十七条ですね
「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。」
これ以上はっきりとした条文があるでしょうか。

あとなんでしたっけ。

ようするに、なんだかんだいっても、今、現行憲法で不自由をしているのは四章以降の細かく定められている、手順の内容とあと九条ってことですね。

で、改正ですか・・・
ふーん 何を言ってもミエミエだとおもうんだけど。
国会手順を替える気がない国会議員のみなさんの本音。

「「国民の統合の象徴」である天皇とともに歴史を歩んできたとの趣旨」なんてねぇ、日本の歴史の中で天皇が統合の象徴であった時代がどれだけあったかは中学生でも知ってます。
平家以降明治までその天皇をテキトウに隅においておくのが政治だったのです。あげく、開国のときにあわてたんだから。

余談ですがあたしは、ibbyの講演で皇后美智子さまが日本の神話のことを「民族の子供時代のようなこの太古の物語」って言い切ったのをみて深く同意したんですもん。

憲法改正の話をするならこのスレットの題名どおり、九条に絞りましょう。
あ、国民投票は、1項に一回必要ってふうにかえるのもいいな。
抱き合わせは問題をぼかしてしまいますから。

というわけで、あたしは九条二項に関してはあったほうがいいとおもってます。軍隊さえ持ったらすべて問題が解決するかのような幻想はまずいです。
by kokichi50 | 2005-10-14 22:33 | 近隣のみなさま


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